ル レクチェの歴史

白根大凧合戦の風土「川と風」・新潟平野の「水と土」に育まれ、近世の海運事業で栄えた古町の豪商文化がブームの火付け役となった、奇跡のフルーツ。
110年以上続くバトン
ル レクチェは、1905年に新潟市南区の農家・小池左右吉氏が、フランス・オルレアンから苗木を取り寄せたのが始まりです。栽培が難しいとされているル レクチェは、遠く離れた新潟で、研究熱心な小池をはじめ、様々なひとによる研究が重ねられ、追熟技術が確立。現在の美味しさと品質になりました。

そして小池の想いは、孫の美興志(みよし)さんへ、さらにその孫のゆかりさんに。小池家ではル レクチェの栽培を現在も続けています。さらに110年の間に想いのバトンは、現在農家500軒ほどにまで渡り、新潟の特産品として愛され続けています。1世紀たった今、あらためてその美味しさと物語が注目され、日本全国、海外をも巻き込んだ新たなブームを作ろうとしています。

奇跡のヒストリー

幻の洋梨

果皮に斑点多く、独特の甘い香りと酸味の少ない濃厚な甘みが特徴。
1個あたりの果重は、300~400g。
収穫は実の固いうちに行われ、収穫後に追熟させることで初めて生食に適すものとなる。

追熟の期間は常温で40日から45日程度必要で、他の品種より長期間を要する。果皮が緑色から鮮やかな黄色に変化し、一段と芳香が強くなり、実のくびの部分にしわが寄り、弾力を感じられる柔らかさになったときが食べごろである。
冷蔵庫などで冷却することにより、追熟を中断することができるが、一旦食べごろを迎えると一気に熟成が進むので注意が必要。元々黒斑病・尻くされ・輪紋病等が発生しやすいなど病気に弱いうえ、長期追熟のための広い保管場所が必要なことなどから生産は難しく、「幻の洋梨」と呼ばれる。

手塩にかけて育てる

ル レクチェは新潟市南区を中心に新潟県で2,030tが生産されており、日本での生産量の85%が新潟で作られています。主要産地の新潟市南区は、2本の川(信濃川・中之口川)が流れており、農産物に欠かせない水供給の要となっていますが、かつては洪水に悩まされ、その川から流れ込んだ肥沃な土砂によって果樹栽培が盛んになったのです。戦国武将・直江兼続による護岸工事から始まり、現在に至るまでの開墾・排水技術の研究により、今では広大な田園風景が広がっています。またその川に由来する様々な歴史文化が、今もなお息づいています。
1月 整枝剪定・土壌整備
木の骨組みを考え、大きな実をつけても落下しないように充実した枝の配置に剪定し、健康な根づくりの為の土壌整備によって安定した品質を保ちます。剪定された枝を拾い集めることも重労働な作業です。
4月 花粉つけ
ル レクチェは自分で受粉することが困難であり、また隔年結実の特性を持つことから、和梨から花粉を採取し、ひとの手によって花粉つけを行います。
5月 摘果
ひとつの実に栄養分を多くいれることで、大きく・味わい豊かにするため、ひとつの枝に5~6個程度つけるよう不要な実を間引いていきます。
6月 袋かけ
ル レクチェのデリケートな表皮を保護するため、二重構造の紙製の袋をひとつひとつかぶせます。
10月 収穫・追熟
収穫前に熟成が進むと様々な病気にかかりやすいことからも、収穫後に、追熟に入ります。追熟は品質を均一にするため予冷し、その後40日かけて行い、温度管理など繊細なコントロールによって、芳醇な香りと豊かな味わいを生み出します。
11月 出荷
市場での品質を均一にするため出荷解禁日を決めており、例年11月20日~25日頃から1月初めまでと、ほんのわずかな期間のみ市場に出荷される、大変貴重なフルーツです。

ル レクチェの里帰り

ル レクチェの原産地・フランスとの交流「ル・レクチエの里帰り」として2018年より開始。フランスはじめ海外と新潟との食文化交流の大事な橋渡し役を、ル レクチェが担っています。

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